ChatGPT活用術【中級編】|業務や創作に役立てる!カスタマイズ&データ操作ワザ10選

AI

自分仕様に育てて、仕事にも使えるレベルへステップアップ!

1.「メモ」機能で自分だけのChatGPTを育てる

〜パーソナライズの第一歩、指示を記憶して一貫した応答を〜

💡こんなときに便利!

  • 毎回「敬語でお願いします」「出力はMarkdownで」と言うのが面倒…
  • 自分の肩書き、話し方、好みを覚えておいてほしい
  • 継続して同じ文体・スタイルで会話したい

そんなときに活躍するのが、ChatGPTの「メモ(カスタム指示)」機能です。


📝「メモ」って何?

「メモ」は、あなたがChatGPTに覚えておいてほしいこと(性格・スタイル・出力形式など)を保存しておけるパーソナル設定機能です。

設定した内容は、新しいチャットを始めても維持されます。
つまり、“あなた専用のChatGPT”として一貫性のある会話が可能になります。


⚙️設定手順(PC・スマホ共通)

  1. 画面左下の自分のアイコンをクリック
  2. 「カスタマイズ」または「メモとカスタム指示」を選択
  3. 以下の2つの欄に入力する:
    • あなたについてChatGPTが知っておくべきことは?
      (例:マーケターで、論理的な文章を好む)
    • ChatGPTにどう応答してほしいか?
      (例:敬語、Markdownでの出力、ポジティブな語調)
  4. 「保存」をクリックすれば完了!

✍️活用例(記入サンプル)

🔹あなたについて

私は30代のフリーランスWebディレクターです。文章をMarkdownで整えてもらうと助かります。カジュアルすぎる表現は避けたいです。

🔹ChatGPTの応答スタイル

丁寧語(です・ます調)で答えてください。要点を箇条書きでまとめるスタイルが好みです。長文より簡潔な出力を優先してください。


🎯何が変わるの?

  • 新しいチャットを開始しても、話し方やフォーマットが一定に
  • 毎回の細かい指示が大幅に省略できる
  • 「自分の業務・思考に合った回答」が得られやすくなる

つまり、ChatGPTが“あなたらしい視点”を持ったパートナーになるということです。


🔄途中で修正・削除もOK

  • カスタマイズ内容はいつでも変更・リセット可能です。
  • 会話の文脈と違うと感じたら、すぐ調整しましょう。

✨ひとことTips

この「メモ機能」は、ChatGPTの使い方に“安定感”をもたらしてくれる機能です。
ビジネス用途、習慣化した活用、継続的なアウトプットには欠かせません。

ChatGPTを“育てる”という感覚で、まずは1行でも書いてみましょう。
自分専用のAIに一歩近づける、非常に強力な中級テクニックです!

2.ロール指定で“専門家”や“話し相手”になってもらう

〜一貫性ある人格を与えることで、より実践的な応答が可能に〜

💡こんなときに便利!

  • 「税理士としてアドバイスしてほしい」
  • 「マーケターとして企画をレビューして」
  • 「高校生に教える先生として説明して」

こんな“誰の視点で答えるか”を指定したいときに活躍するのが、ロール指定(人格付与)のテクニックです。


🧑‍💼ロール(役割)とは?

ChatGPTは、指示を与えることで、ある特定の立場・専門家になりきって応答することができます。

例えば、

「あなたは今からプロの編集者です。以下の文章をチェックしてください。」

と冒頭で書くだけで、そのロールになりきって回答してくれます。


✍️プロンプト例:基本形

ロールプロンプト例
編集者「あなたはプロの編集者です。この文章を校正・リライトしてください。」
プロのマーケター「あなたはBtoBに強いマーケターです。以下の提案資料に対して改善点を提案してください。」
中学生にもわかる先生「あなたは中学生にもわかるように教える先生です。この内容をかみ砕いて説明してください。」
軽快なコピーライター「あなたはユーモアのあるコピーライターです。以下の文言をもっと面白くしてください。」
就職面接官「あなたは採用面接官です。この自己PRの改善点をアドバイスしてください。」

📌応用ワザ:複合ロールで精度UP!

「あなたは“中小企業向けの経営コンサルタント”かつ“数字に強いファイナンシャルプランナー”として回答してください。」

このように、複数の属性を掛け合わせると、より高度な応答も可能です。
「役割+スタイル」を同時に指定するのがコツです。


🔁チャット中でも“ロール変更”は可能

会話の途中でも、

「次はセールス視点でアドバイスして」
「子どもに教えるような説明に変えて」

と指示すれば、その場でロールを切り替えることも可能です。


✅活用シーン例

シーンおすすめロール
ブログ添削編集者、SEOライター
商品説明作成コピーライター、マーケター
学習内容の再説明教師、小学生向けの解説者
プレゼンレビューコンサルタント、上司役、クライアント視点

✨ひとことTips

ロール指定を活用すれば、ChatGPTは“ただのAI”から“専門家のパートナー”に進化します。
特に業務で使う際には、毎回のやり取りに
深みと現実味を持たせる効果が絶大です。

ロールは「役職」「業界」「目的」「トーン」で指定すると効果的です!

3.キャラになりきって回答させる

〜表現に“遊び心”や“世界観”を加えたい時の最強テクニック〜

💡こんなときに便利!

  • 企画書や発表資料にユニークさやインパクトを持たせたい
  • 推しキャラや創作世界の中で、ロールプレイ的な会話を楽しみたい
  • 小説・脚本・漫画などのキャラ設定を実践的に試したい

そんなときに役立つのが、ChatGPTの“キャラなりきり機能”です。
これはロール指定の発展形で、「人格・語り口・雰囲気を細かく演出」させるテクニックです。


🗣️どう違うの?(ロール指定との比較)

項目ロール指定キャラなりきり
主な用途専門家・役割の指定世界観・人格・口調の再現
表現の自由度ビジネス的、実用的な範囲が多い感情表現、口癖、言い回しも自在
「あなたは税理士です」「あなたは江戸時代の侍です」

✍️基本のプロンプト例

「あなたは、優しくてちょっとおっとりしたメイド風キャラです。語尾に『〜ですの』をつけて話してください。」

「あなたは中世ファンタジー世界の魔法使い。丁寧だけど古風な口調で、語りかけるように答えてください。」

「あなたは元気でポジティブな中学生YouTuber風キャラです。語尾に『〜っす!』をつけて話してください。」


📌使いどころ

シーン効果
プレゼン資料の導入文堅苦しくない、親しみあるキャラで注目を集める
ワークショップ・講座の台本作り参加者の緊張をほぐすような、軽妙な語りを演出できる
創作活動(小説・漫画)セリフチェックやキャラの一貫性検証に使える
子ども向けの解説文難しい内容も、優しいキャラ口調で親しみやすく説明可能

🎭複数キャラで対話もできる!

「Aはクールな科学者、Bは元気な助手。2人の会話形式で説明してください。」

このように2人以上のキャラクター設定をして会話形式にすることも可能です。
ストーリー調で説明させたり、セミナー台本の骨子にしたり、活用の幅はかなり広いです。


✨ひとことTips

キャラなりきりは、ビジネス以外の分野でも“表現力”と“没入感”を劇的に高める魔法のような技です。
プロンプトで雰囲気、語尾、口調、口癖まで細かく設定するのがコツ。

「人間らしさ」をAIに宿らせたいとき、ぜひこの技を使ってみてください!

4.JSON形式でデータ出力し、システム連携に備える

〜構造化データで開発・業務自動化の第一歩を〜

💡こんなときに便利!

  • 他のツールやシステムと連携するために構造化されたデータ形式がほしい
  • プログラムに取り込むためにJSONで整った形式で出力したい
  • フォーマットを整えてコピペでそのまま使いたい

そんなときは、ChatGPTに「JSON形式で出力して」と伝えるだけでOK!
API設計・表データ作成・データ設計書の草案などに役立ちます。


📦JSONとは?

JSON(JavaScript Object Notation)は、
項目名と値をペアで並べたデータ構造」で、多くのアプリ・システムが理解可能な形式です。

{
"name": "山田太郎",
"age": 35,
"job": "営業マネージャー"
}

✍️プロンプト例:基本形

「社員情報を、名前・年齢・職種の項目でJSON形式にしてください。」

出力例

{
"name": "佐藤花子",
"age": 29,
"position": "デザイナー"
}

📌よく使われる応用パターン

用途プロンプト例
商品リストの整形「以下の商品データをJSON形式で出力してください(名前・価格・カテゴリ)」
APIレスポンスの試作「ユーザー登録APIのレスポンスの例をJSONでください」
サイト構造の設計草案「Webページのナビゲーション構成をJSONで示してください」

✅ChatGPTに頼むときのコツ

  • 「整形」「JSON形式で」など明示的に指示する
  • 要素を列挙(例:名前・価格・在庫)しておくと精度UP
  • 複数データが必要なときは配列形式([])を指定するとベター

🧠業務での活用シーン

シーン利用イメージ
API開発のモック作成JSONでレスポンス例を作って仕様確認に
データベース設計テーブル設計の項目案出しとして出力
フロントUI設計リスト表示やメニュー構成の構造草案として利用

✨ひとことTips

JSON形式は、「ChatGPTを実務に活かす橋渡し」となる超重要フォーマットです。
整った構造で出力されることで、そのままシステムや資料に取り込める即戦力になります。

ChatGPTに構造を任せることで、手書きで整形する手間が激減します!

5.Excel/CSV形式で出力して業務書類にも活用

〜表形式データも思いのまま。ChatGPTが資料作成の右腕に〜

💡こんなときに便利!

  • 商品一覧や売上データをCSVでサクッと整えたい
  • ToDoリストやタスク管理表をExcel形式でまとめたい
  • 表形式の情報をコピペでそのまま貼り付けたい

そんなとき、ChatGPTに「表形式で」「CSV形式で」と頼むだけで、
Excelや表計算ソフトで扱える形に整形して出力してくれます。


📄CSVとは?

CSV(Comma Separated Values)は、
カンマで区切られたテキスト形式の表データです。
ExcelやGoogleスプレッドシートで簡単に読み込めるため、業務での汎用性が非常に高い形式です。

編集する名前, 年齢, 部署
田中一郎, 28, 営業部
佐藤花子, 34, 経理部

✍️基本のプロンプト例

「社員名簿をCSV形式で出力してください。項目は名前・年齢・部署です。」

出力例

名前, 年齢, 部署
田中一郎, 28, 営業部
佐藤花子, 34, 経理部
鈴木健太, 41, 開発部

Excelに貼り付ければ、即座に表形式に整います。


📌便利な応用パターン

シーンプロンプト例
ToDoリスト作成「やるべきタスクを3列構成でCSV出力してください(タスク名・期限・優先度)」
商品スペック表の整理「以下の情報をCSVで整形してください:商品名・価格・在庫状況」
顧客情報の仮データ作成「5名分の顧客情報をダミーデータで作成し、CSV形式で出力してください」

✅ChatGPTへの伝え方のコツ

  • 「CSVでお願いします」または「表で出してください」と明記する
  • 見出し行(カラム名)を指定すると整形しやすい
  • 「改行せず1行で」と指示すると、コピペミスを防げる

🧠業務活用のアイデア

業務シーン活用内容
月次報告書作成表形式の項目データを一発整形
社内説明資料の整備サンプルデータをChatGPTに作ってもらい貼り付ける
顧客向け提案書の草案作りプロトタイプの価格・スペック表を整った表で出力

✨ひとことTips

CSV形式は、「手動で打ち込んでた表を、たった1行のプロンプトで完成させる」という革命をもたらしてくれます。

ChatGPTに“表でまとめて”と頼むクセをつけるだけで、業務の資料作成スピードが激変します。

「この情報、表にして」――その一言が、大きな時短と精度UPにつながります!

6.ダミーデータを即生成してテストやモックに活用

〜フォーム・画面試作・デモに役立つ“それっぽい”データを一発生成〜

💡こんなときに便利!

  • フォーム開発やデモにそれっぽいサンプルデータがすぐに欲しい
  • エクセル表を作るときに仮の名前や数値が必要
  • テストで使うためのランダムデータを自動で作りたい

そんなとき、ChatGPTに「ダミーデータを作って」と頼むだけで、
リアルに見える“仮データ”を一瞬で作ってくれるのがこのワザです。


📝ダミーデータとは?

実際の運用前にテストや構造確認のために使う、架空の情報を模したサンプルデータです。
開発・資料作成・表示確認など、様々な場面で活用されます。


✍️基本のプロンプト例

「名前、年齢、住所、電話番号のダミーデータを10件分作ってください。」

出力例(CSV形式で)

編集する名前, 年齢, 住所, 電話番号
佐藤花子, 31, 東京都渋谷区1-2-3, 090-1234-5678
山田太郎, 45, 大阪府大阪市中央区4-5-6, 080-5678-1234
...

🔄プロンプトのバリエーション

用途指示例
システム開発用の仮ユーザー「5件のユーザーデータ(氏名、メールアドレス、ID)をJSON形式で」
営業資料のサンプル顧客一覧「会社名・業種・担当者名・電話番号を10件、CSV形式でダミー生成」
アプリの注文履歴サンプル「注文番号、日付、商品名、価格を5件分、リアルっぽく作成」
日本風・海外風の指定「海外ユーザーの名前・住所・電話番号を英語で5件生成してください」

✅実務での活用シーン

シーン活用内容
UIデザイン・テストフォームのバリデーションやリスト表示の試験データに最適
システム開発DBテーブルの初期データ、APIのモックレスポンス用
企画書や提案資料顧客一覧やグラフ用のサンプルデータ作成

🧠精度を上げるためのポイント

  • 「◯件生成して」と件数を明確に指定
  • 「CSV形式で」「日本語で」「それっぽく」など具体的な要望を添える
  • 内容の一貫性を重視するなら「IDは連番で」などの制約も伝えると◎

✨ひとことTips

ChatGPTでダミーデータを作れば、
“仮でいいからすぐ用意して”がその場で完了します。

しかも、名前の自然さ、数値のバラつき、業種の多様性など、
人間が手間をかけて作っていた部分まで自動で処理してくれるのが強みです。

わずか1行のプロンプトで、あなたの業務スピードが大幅アップ!

7.画像のリサイズ&形式変換もその場で完結

〜バナー・サムネ・資料用画像を素早く整える、AI画像アシスタント活用法〜

💡こんなときに便利!

  • SNS投稿用に正方形サイズにリサイズしたい
  • ウェブサイト用に軽量なJPEGに変換したい
  • プレゼン用に横長(16:9)の構図で再出力したい

そんな画像編集作業も、ChatGPTに画像の意図と処理内容を伝えるだけで実行可能
画像理解機能(Vision)と併用すれば、指示から変換まで一気通貫で対応できます。


🧾対応できる処理の例(Vision機能利用時)

処理内容指示例文
サイズ変更(ピクセル)「この画像を600×600にリサイズしてください」
サイズ変更(比率)「この画像を16:9の比率に調整してください」
画像フォーマット変換「このPNG画像をJPEGに変換して」
解像度調整「印刷用に300dpi相当の解像度にしてください」
トリミング(中央だけ)「人物部分を中心にしてトリミングしてください」

🖼️プロンプト例:形式とサイズを同時に変更

「この画像を横長の16:9サイズ(1280×720)に変更し、JPEG形式にしてください。」

※ Vision対応モデル(GPT-4 Turbo with Vision)で画像をアップロードしたうえで実行


✅フォーマット変換の用途と効果

変換元変換先主な目的
PNGJPEGファイルサイズの軽量化、Web最適化
JPEGWebP表示速度を上げたいとき、SEO対策に有効
BMPPNG高画質で保存し、透明背景も扱いたいとき

🧠よくある用途・応用シーン

シーンChatGPTでできること
SNS用サムネイル作成正方形化+ファイル軽量化
プレゼン資料用イメージ16:9にリサイズし、PowerPointに貼りやすく調整
ブログ挿入画像JPEG変換+WebP提案+最適サイズで生成
サムネイルテンプレート編集画像内テキスト・余白も調整(レイアウト指定がある場合にVisionと連携)

✨ひとことTips

画像処理は、従来ならPhotoshopやCanvaなどの専用ツールで行うものでしたが、
ChatGPTを使えば「テキストでお願いするだけ」で即処理完了という驚きの体験が得られます。

Vision機能を活用できる環境であれば、
画像加工タスクが“ノークリック・ノー手動”で完了します。

日常的な画像処理を外注するより早く、正確に。あなたの画像処理アシスタントとして大活躍します!

8.PDFの長文を要約&文字起こしで情報を一気に整理

〜分厚い資料も“数行”で把握。読む前に要点が見える世界へ〜

💡こんなときに便利!

  • 会議前に配布された50ページのPDFをざっくり把握したい
  • 書籍・論文・業務マニュアルをポイントごとに整理しておきたい
  • スキャンされた資料やOCR付きPDFから文字を抽出したい

ChatGPTは、PDFファイルを読み取り、要約・章立て・キーワード抽出・読みやすい形式で再構成などを一手に引き受けてくれます。


🗂️対応できる処理一覧(ファイル読み込み対応モデル)

処理内容指示例文
要点の要約「このPDFを5行で要約してください」
セクションごとの要約「各章ごとにタイトルと要点をまとめてください」
文字起こし(OCR)「このPDFから文字を抽出してください(スキャン画像含む)」
キーワード抽出「この資料で頻出する専門用語をリストアップしてください」
目次の自動生成「章立てされた目次をMarkdown形式で作ってください」

📄プロンプト例:長文を短く要約

「このPDFを読んで、5つの主要ポイントを箇条書きでまとめてください。」

「内容を3段階で要約してください:①一文、②3行、③詳細」


🧠使い方のコツ

  • PDFをそのままアップロード(または中身をコピペ)し、「何をしてほしいか」を明示するだけ
  • 「読み飛ばしポイント」「要約だけで把握」など目的ベースで伝えると精度UP
  • OCR機能付きPDFなら、画像としてスキャンされた文字も取得可能

✅実務での活用シーン

シーンChatGPT活用イメージ
会議前の資料読み込みPDF資料をアップして、「ポイントだけ要約して」と頼む
マニュアルの簡易版作成長文の操作手順を「短く簡単に」「箇条書きに」など指定して再構成する
過去の議事録から要点整理複数ページをざっくり読み取って、重要な発言や決定事項を抽出
学術論文やホワイトペーパーの理解「高校生でも理解できるように」「ビジネス向けに簡潔に」など変換も可能

✨ひとことTips

情報が多すぎて読むのを諦めていたPDF。
ChatGPTなら「読まなくても要点だけ知れる」状態を数十秒で作ってくれます

まるで「一流の秘書が資料を事前にまとめてくれる」ような体験です。

9.グラフの文字化けを解決!フォント設定Tips

〜生成した画像に“日本語が表示されない問題”を即解決〜

💡こんなときに便利!

  • ChatGPTにグラフや図表を生成させたら、日本語が文字化けしてしまった…
  • 数値は合ってるのに、ラベルが全部 “□□□” に
  • 海外モデルで出力したグラフに日本語フォントが反映されない

そんな「あとちょっと惜しい!」を解決するのが、グラフ出力時のフォント指定テクニックです。


🧪なぜ文字化けするの?

ChatGPTが内部で使う描画ライブラリ(たとえば matplotlibplotly)は、
デフォルトで日本語非対応フォントを使用している場合があります。

そのため、日本語の軸ラベルや凡例が「豆腐文字(□)」になるのです。


🔧解決方法:プロンプトに「フォント指定」を加える

📌例:matplotlibでの日本語表示

「このグラフを日本語表示対応にしてください。フォントは ‘IPAexGothic’ を使ってください。」

import matplotlib.pyplot as plt
plt.rcParams['font.family'] = 'IPAexGothic'

この一文をコードに追加するだけで、日本語が正しく表示されるようになります。


✍️プロンプト例(そのまま使える)

「売上推移を月ごとにグラフ化してください。軸のラベルは日本語で表示し、IPAexGothicフォントを使用してください。」

「日本語が文字化けしないように、グラフに適切なフォント設定を加えてください。」


✅日本語表示に強いフォント候補

フォント名特徴
IPAexGothic見やすく、教育・出版系でよく使われる標準ゴシック体
Noto Sans CJK JPGoogle製。汎用性・可読性に優れるモダンフォント
TakaoGothic軽量で、UbuntuなどLinuxでも使いやすい

🧠補足:グラフに関する追加指示の例

指示内容プロンプト例
凡例の日本語化「凡例(Legend)を日本語で ‘前年売上’ ‘今年売上’ にしてください」
ラベルの回転「X軸ラベルが重ならないように、45度傾けて表示してください」
文字サイズの調整「タイトルは大きめに、軸ラベルはやや小さめの文字サイズで表示してください」

✨ひとことTips

ChatGPTにグラフ出力を頼むとき、日本語フォントの指定はマナーのようなもの
「フォント指定なしだと文字化けする」と覚えておくだけで、見栄えの整ったグラフが手に入ります。

資料や提案書にそのまま使える“完成度の高いグラフ”を目指しましょう!

10.複数画像を自動生成して“案出し”を加速

〜バナー・サムネ・表紙デザインを一括生成して選べる時代へ〜

💡こんなときに便利!

  • SNSやYouTubeのサムネイル案を複数見比べたい
  • イベントやキャンペーンのバナー候補を一気に出したい
  • 「1案だけじゃ不安…」というビジュアル系の作業で迷いたいとき

そんなときには、ChatGPTの画像生成機能(DALL·Eなど)で、複数バリエーションを一括で出力するのが効果的です。


🖼️基本のプロンプト例(DALL·E対応)

「春のキャンペーン用バナーのデザイン案を3パターン作ってください。サイズは横長、雰囲気は明るく親しみやすい感じで。」

→ ChatGPTは、異なる構図・色調・アイデアを同時に複数生成してくれます(※最大4枚まで可能)。


🔁同じテーマで“違いのある案”を出すには?

テクニック指示例
色調を変える「パステル調」「ビビッドカラー」「モノトーンで」など指定を加える
構図を変える「左に人物・右に文字」「中央配置」「背景だけで構成」など
雰囲気を変える「高級感」「かわいらしく」「スタイリッシュに」「和風テイストで」

→ これらを組み合わせて、全く違う印象の画像を並行出力することができます。


✅ChatGPTでの出力形式例(画像+説明)

画像生成後には、ChatGPTが以下のようなコメントを添えてくれます

「こちらはパステルカラーで春らしさを演出したバナーです。」
「この案はシンプルな文字中心のレイアウトです。」
「イラスト調で親しみやすさを表現しました。」

→ つまり、“画像+コンセプト説明付き”で案出ししてくれるのが魅力です。


🎯業務での活用シーン

シーンChatGPTでの活用内容
SNS投稿・バナー作成複数サイズ/トーンのサムネを一括生成し、選定まで済ませる
プレゼン資料の表紙案デザイン案を複数出して、会議で即選べるように
イベントチラシのたたき台テーマや雰囲気を変えたイメージを複数出力してクライアントと共有
書籍やPDFの表紙試作タイトル・サブタイトルの配置と背景を何案か用意して比較できる

🧠補足:画像のバリエーション指定Tips

  • 「3パターン出してください」と数を明記
  • 「違う角度から」「構図を変えて」などバリエーションの方向性を指定
  • 「選べるように」など目的ベースの伝え方も効果的

✨ひとことTips

“ひとつだけの正解”を求めず、“いくつかの良案から選ぶ”スタイルが、
ChatGPT時代の新しい画像制作フロー。

「迷うこと」すら、楽しく・効率的に。
その時間をChatGPTがサポートしてくれます。

次回予告

上級編では、「プロンプトテンプレート」「自己ループ思考」「CSV連携分析」「MyGPT活用」など、ChatGPTを“プロ並みに使い倒す”技術をご紹介予定!

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